明応の地震(読み)めいおうのじしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「明応の地震」の意味・わかりやすい解説

明応の地震
めいおうのじしん

明応年間(1492~1501)に各地で起こった地震。とくに1498年(明応7)8月25日の諸国大地震は有名。1493年6月には陸奥(むつ)会津で、翌年5月には京都・奈良で地震があり、1495年8月の鎌倉大地震では、津波大仏殿を破壊した。1498年には6月の九州地震に続き、8月25日の諸国大地震により、伊勢・三河・遠江(とおとうみ)・駿河(するが)・伊豆を津波が襲った。遠江では荒井崎が壊れて浜名湖外海と通じた。伊勢国でも大湊(おおみなと)が破壊され、天然の良港といわれた安濃津(あのつ)も大津波によって一瞬のうちに海中に没し、海港としての機能を失った。

[佐藤和彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android