春の大曲線(読み)はるのだいきょくせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「春の大曲線」の意味・わかりやすい解説

春の大曲線
はるのだいきょくせん

春の夜空に見える明るい星の大きな連なり。おおぐま座の一部である北斗七星のひしゃくの柄(取っ手)のカーブを伸ばしていった先にある、うしかい座アークトゥルスと、おとめ座スピカまでの曲線を「春の大曲線」とよぶ。この曲線をさらに伸ばすと、からす座に至る。「春の大曲線」は星座ではないが、みつけやすいので、春の星座を探すための目印に使われる。5月中旬の午後7時ころに東の空に、午後8時ころに南東の空に、午後9時ころに真上の空に見える。

 またアークトゥルスとスピカに、しし座デネボラを加えて形づくる三角形を「春の大三角」ともよぶ。

[山本将史 2022年4月19日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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