精選版 日本国語大辞典 「春日権現霊験記」の意味・読み・例文・類語
かすがごんげんれいげんき【春日権現霊験記】
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絵巻。20巻。御物。国宝。「春日権現験記」「春日験記」とも略称する。もと春日神社の所蔵であったが、のち皇室に献納された。1309年(延慶2)3月、左大臣西園寺公衡(さいおんじきんひら)が春日権現の宝前に納めたもので、藤原氏の氏神である春日明神に関する霊験奇瑞(きずい)の数々を描いている。春日の社頭の光景がしばしば描出され、また春日明神の託宣夢想がこの絵巻の大部分を占める。絵は全巻高階隆兼(たかしなたかかね)の筆、詞(ことば)は前関白鷹司基忠(たかつかさもとただ)(1247―1313)とその子摂政(せっしょう)冬平(1275―1327)、権大納言(ごんだいなごん)冬基、興福寺一乗院良信(りょうしん)僧正(1278―1329)の四筆からなる。絵は絹地に謹厳な筆で、一線一画もおろそかにせず描写は細緻(さいち)を極め、色彩もきわめて濃麗で、ときに絢爛(けんらん)目を奪うものがある。大和絵(やまとえ)の古典美を再現する傑作であり、当時の風俗を知る好資料として価値が高い。なお、高階隆兼は当時宮廷絵所預(えどころあずかり)で、右近将監(うこんしょうげん)であったことが知られるが、そのほかの詳伝は明らかでない。
[村重 寧]
『野間清六編『新修日本絵巻物全集16 春日権現験記絵』(1978・角川書店)』
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