春興(読み)シュンキョウ

デジタル大辞泉 「春興」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐きょう【春興】

春のおもしろみ。春の興趣 春》
江戸時代新年俳諧の会を催し、一門作品を印刷して、知人間で贈答したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「春興」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐きょう【春興】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、新年に俳諧の会を催し、その作品を印刷して知人間に贈答したもの。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「両節春興御すり物甚感心仕候」(出典:東菑宛蕪村書簡‐安永四年(1775)一月一二日)
  3. 春のおもしろみ。春のたのしみ。春のなぐさみ。春の興趣。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「記得煙霞春興足、況乎河畔草青青」(出典:凌雲集(814)江亭暁興〈嵯峨天皇〉)
    2. [その他の文献]〔皇甫冉‐奉和対山僧詩〕

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普及版 字通 「春興」の読み・字形・画数・意味

【春興】しゆんきよう

春のたのしみ。唐・皇甫山僧に対ふるに奉和す〕詩 心、北闕に馳せ 春興、東山に寄す は長ず、風光の裏(うち) 鶯は喧(な)く、靜默の

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