昭和(読み)ショウワ

デジタル大辞泉 「昭和」の意味・読み・例文・類語

しょうわ【昭和】[地名]

名古屋市東部の区名。昭和12年(1937)中区の一部に広路ひろじ村を加えて区制、昭和30年(1955)に天白てんぱく村を合併、昭和50年(1975)、天白区を分離。

しょうわ【昭和】[元号]

《「書経」尭典の「百姓昭明にして、万邦を協和す」から》昭和天皇の時の年号。1926年12月25日~1989年1月7日。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「昭和」の意味・読み・例文・類語

しょうわセウワ【昭和】

  1. [ 一 ] 昭和天皇の代の年号。大正一五年(一九二六)一二月二五日に改元、昭和六四年(一九八九)一月八日に平成元年となる。出典は「書経‐堯典」の「百姓昭明、協和万邦」による。
  2. [ 二 ] 名古屋市の行政区の一つ。市域のほぼ中央に位置する。昭和一二年(一九三七)成立。同五〇年天白区を分離。鶴舞公園、市公会堂、名古屋大医学部、名古屋工大、南山大などがある文化学園地区。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「昭和」の意味・わかりやすい解説

昭和(村)(福島県)
しょうわ

福島県会津地方、大沼郡にある村。只見(ただみ)川の支流、野尻(のじり)川や滝谷(たきや)川などの流域で金山谷(かねやまだに)の一部をなす。1927年(昭和2)野尻、大芦(おおあし)の2村が合併して成立。谷底の低地でも標高400メートル以上に達する山村で、特別豪雪地帯に指定されている。国道400号、401号が通じる。米作のほかニラ、高冷地野菜を栽培する。近年ではカスミソウなどの花卉(かき)栽培が急増している。カラムシの栽培が盛んで、着物や帯地用のからむし織の特産がある。南部の駒止湿原(こまどしつげん)(一部は南会津町)はミズバショウなどの群生地で国の天然記念物に指定されている。また、矢の原湿原においてもミズバショウなどの植物群がみられ、福島県自然環境保全地域に指定されている。面積209.46平方キロメートル、人口1246(2020)。

[安田初雄]

『『昭和村の歴史』(1973・昭和村)』



昭和
しょうわ

秋田県西部、南秋田郡にあった旧町名(昭和町(まち))。現在は潟上(かたがみ)市の東部と中部を占める地域。秋田市の北隣にある。旧昭和町は、1942飯田川町(いいたがわまち)、豊川村(とよかわむら)が合併して成立。1950年(昭和25)旧飯田川町と旧豊川村が分離したが、1956年にふたたび豊川村と合併。2005年(平成17)飯田川(いいたがわ)、天王(てんのう)の2町と合併して市制施行、潟上市となった。JR奥羽本線と国道7号(羽州街道)が通じ、秋田自動車道の昭和男鹿半島インターチェンジが設置されている。農業は稲作のほか、近年キク、バラ、リンゴ、ナシの栽培が行われている。西部は八郎潟調整池に臨み、漁業は養殖漁業に中心が移り、伝統的産業であったワカサギシラウオの佃煮(つくだに)製造は減少している。南部の丘陵地にはかつて豊川油田が稼業しており、現在は天然ガスが家庭に供給される。かや葺(ぶ)き中門造りの民家の昭和歴史民俗資料館(休館中)のほか、八郎潟漁労用具(国の重要有形民俗文化財)収蔵庫、農村指導者石川理紀之助(りきのすけ)の遺跡(県史跡)および業績を紹介する郷土文化保存伝習館がある。

[宮崎禮次郎]

『『昭和町誌』(1986・昭和町)』


昭和(村)(群馬県)
しょうわ

群馬県北部、利根郡(とねぐん)にある村。利根川および支流片品川(かたしながわ)下流の左岸地域と赤城(あかぎ)山の北西斜面を占める。片品川沿岸の2~3段の段丘はみごとに発達して、水田耕作や葉物野菜、コンニャクイモの栽培が行われる。かつては養蚕が盛んであった。赤城山の緩斜面には標高約820メートルまで、第二次世界大戦後の大規模開拓地があり、近代的灌漑(かんがい)設備をもち、酪農と野菜栽培に特色をもつ。川額(かわはけ)には東京電力の伏田発電所(ふせだはつでんしょ)がある。1998年(平成10)関越(かんえつ)自動車道の昭和インターチェンジが開設、その周辺に工業団地が造成された。面積64.14平方キロメートル、人口6953(2020)。

[村木定雄]



昭和(町)
しょうわ

山梨県中部、中巨摩郡(なかこまぐん)にある町。甲府市の南西隣に位置する。1971年(昭和46)町制施行。JR身延(みのぶ)線、国道20号が通じる。甲府盆地中央部の釜無川(かまなしがわ)沖積原上に位置し、かつては米作を主体とする農村であったが、昭和30年代以降、甲府の近郊化が進み、住宅、工場が進出し、人口の増加も著しい。工業では国母(こくぼ)・釜無の両工業団地の一部が町内を占めている。中央自動車道の甲府昭和インターチェンジを有し、甲府市への玄関口にあたる。面積9.08平方キロメートル、人口2万0909(2020)。

横田忠夫

『『昭和村誌』(1958・昭和村)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「昭和」の意味・わかりやすい解説

昭和[村] (しょうわ)

福島県西部,大沼郡の村。人口1500(2010)。只見川支流の野尻川上流を占め,博士山(1482m)をはじめとする標高1000mをこえる山々に囲まれる。米作のほか,第2次大戦後は葉タバコ,コンニャク芋の栽培が盛んとなったが,1988年の品種転換以降,花卉栽培が増加した。大芦地区を中心に近世からカラムシの栽培が行われ,越後上布の原料として送られていたが,1975年からは織物業の育成がはじめられ,過疎化の歯止めのための新しい地場産業として期待されたが,人口減少は続いている。南端の駒止峠付近にある駒止湿原(天)や矢ノ原湿原はミズバショウの群生地として知られる。
執筆者:


昭和[村] (しょうわ)

群馬県中部,利根郡の村。人口7620(2010)。赤城山北西麓を占め,北西境を片品川,西境を利根川が流れ沼田市と接する。古くからの集落は河川沿岸低地にあり,標高600~800mの赤城山麓斜面には第2次大戦後に開拓された入植地が分布する。山麓斜面は1967年完成の畑地灌漑事業によって,それまでの雑穀や麦作からキャベツ,ダイコンなどの野菜栽培に転換し,県内でも有数の野菜産地に変貌した。コンニャクの生産も多い。関越自動車道のインターチェンジがある。
執筆者:


昭和[町] (しょうわ)

山梨県中央部,中巨摩(なかこま)郡の町。1971年町制。人口1万7653(2010)。甲府盆地中央部に位置し,釜無(かまなし)川沖積地を占める。釜無川はんらん原の肥沃な土地に恵まれ,県下有数の穀倉地帯であるが,近年はイチゴ,ナスなどの促成栽培が盛んになっている。甲府市の西に隣接し,交通の便がよいため,農地の住宅地化が進み,国母・釜無両工業団地も造成された。JR身延線,国道20号線バイパスが通じ,中央自動車道甲府昭和インターチェンジがある。
執筆者:


昭和(秋田) (しょうわ)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「昭和」の意味・わかりやすい解説

昭和
しょうわ

秋田県中西部,潟上市南東部の旧町域。秋田市の北に接する。 1956年豊川村と合体して昭和町が発足。 2005年飯田川町,天王町と合体して潟上市となった。中心集落の大久保は,江戸時代,羽州街道の宿場町として栄え,八郎潟干拓までは農漁兼業で,特にワカサギの佃煮業が盛んであった。東部にある豊川油田は産出量は減少したものの,天然ガスは豊富。秋田湾工業地域に指定され,電気機器の工場が建設された。また秋田市の郊外住宅地化が進んでいる。明治の篤農家石川理紀之助の居宅があり,県史跡に指定。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「昭和」の意味・わかりやすい解説

昭和[町]【しょうわ】

秋田県西部,南秋田郡の旧町。八郎潟の南東岸に位置し,米,野菜を産し,花卉(かき)栽培も盛ん。八郎潟のワカサギ漁は干拓により衰えた。中心の大久保はかつての羽州街道の宿駅で奥羽本線が通じる。1965年新産業都市に指定され,電気機械工場などが立地。2005年3月南秋田郡飯田川町,天王町と合併し市制,潟上市となる。40.65km2。8738人(2003)。

昭和[区]【しょうわ】

愛知県名古屋市中部の区。1975年天白(てんぱく)区を分区。ほぼ平坦な地形で山崎川を挟み,東部はゆるやかな丘陵地帯。中央部から東部にかけては南山大学などのある文教住宅地となる。桜山・曙などに商店街があり,南東端の地下鉄鶴舞(つるまい)線八事(やごと)駅を中心とする山手通界隈は若者に人気のあるファッションの町。北西端には名古屋大学医学部,名古屋工業大学,鶴舞公園などがある。区中央部を市営地下鉄鶴舞線が東西に,桜通線が南北に,区東部を名城線が南北に通じる。10.94km2。10万5536人(2010)。

昭和[町]【しょうわ】

山梨県中部,中巨摩(なかこま)郡の町。甲府盆地の中央,甲府市の南西に接し,野菜を多く産し,ほかに米作,イチゴ栽培も行われる。身延(みのぶ)線,中央自動車道が通じ,甲府市への通勤者も多い。9.08km2。1万7653人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本の元号がわかる事典 「昭和」の解説

しょうわ【昭和】

日本の元号(年号)。1926年から1989年まで、昭和(しょうわ)天皇の代の元号。前元号は大正(たいしょう)。次元号は平成(へいせい)。1926年(大正15)12月25日改元。1926年(大正15)12月25日、大正天皇崩御。同日、裕仁(ひろひと)親王(昭和天皇)の践祚(せんそ)にともない改元が行われた。『書経(しょきょう)』を出典とする命名。旧「皇室典範(こうしつてんぱん)」と登極令(とうきょくれい)に基づく最後の改元であり、「元号法」に基づいて改めて制定された最初の元号である。

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015 「昭和」の解説

昭和

正式社名「株式会社昭和」。英文社名「SHOW-WA」。卸売業。昭和25年(1950)創業。同36年(1961)設立。本社は愛知県稲沢市福島町中之町。食品商社。名古屋市中央卸売市場内の塩干仲買業として創業。東海地区の最大手。水産物・水産加工品・冷凍食品・米穀・酒類など食料品を総合的に扱う。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android