時代切(読み)ジダイギレ

デジタル大辞泉 「時代切」の意味・読み・例文・類語

じだい‐ぎれ【時代切/時代裂】

室町時代までに主に中国から伝えられた織物切れ地金襴きんらん緞子どんす間道かんとうなど。

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精選版 日本国語大辞典 「時代切」の意味・読み・例文・類語

じだい‐ぎれ【時代切】

〘名〙 上代から室町時代に至るまでの、古く伝えられた織物の切れ地。多くは中国・南方から渡来した金襴(きんらん)緞子(どんす)間道(かんとう)などの類をいう。古代切れ。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第八一「頻て雨風に乱るる時代きれ〈水辺〉 鏡包の空はれて行〈西呼〉」
浮世草子傾城色三味線(1701)京「延紙(のべがみ)切口銀箔でだみ、下帯にむかし渡りの金入か時代切(ジダイギレ)の錦かして、見へぬ所に結構をつくし」

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