世界大百科事典(旧版)内の時令思想の言及
【陰陽五行説】より
…さらに五行にはそれぞれにふさわしいシンボルカラーや音や味などが配当され,もし為政者が各季節に合致した政治を行わないと(春に夏令を行ったりすると),自然と人間の調和が狂って災害が生じるとする。この天人相関にもとづく時令思想は,漢代に災異説(災異思想)へと展開し,董仲舒(とうちゆうじよ)は天子が天意に合わない政治を行うと天はそれに感応して災異を下すと主張した。陰陽と五行を直結させたのも彼であり,〈天地陰陽木火土金水の九と人を加えると十になり,十で天の数はおわる〉(《春秋繁露》天地陰陽篇)と述べている。…
※「時令思想」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」