時俗(読み)ジゾク

デジタル大辞泉 「時俗」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぞく【時俗】

その時代人情風俗
「―の堕落に憂うるもの」〈魯庵破垣

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精選版 日本国語大辞典 「時俗」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぞく【時俗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「しぞく」とも )
  2. その時代の人情、風俗や、ならわし。
    1. [初出の実例]「所以裁衣裳而斉時俗」(出典:続日本紀‐天平二年(730)四月庚午)
    2. 「時俗の奢侈に流れ、華飾を事とすることを非斥せり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)
    3. [その他の文献]〔楚辞‐離騒〕
  3. 世間一般の人々。
    1. [初出の実例]「況哉進恐時俗之嘲、退慙才芸之拙」(出典:古今和歌集(905‐914)真名序)
    2. 「嗚呼時俗の論ほど恃むに足らざるものはなし」(出典:明六雑誌‐三七号(1875)賞罰毀誉論〈中村正直〉)

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普及版 字通 「時俗」の読み・字形・画数・意味

【時俗】じぞく

時の習わし。〔楚辞離騒〕固(まこと)に時俗の工巧なる 規(きく)に(そむ)きて改め錯(お)く 繩に背きて以て曲をひ 容を競ひて度と爲す

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