時辰儀(読み)ジシンギ

デジタル大辞泉 「時辰儀」の意味・読み・例文・類語

じしん‐ぎ【時×辰儀】

時計の古い言い方。
クロノメーター1

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「時辰儀」の意味・読み・例文・類語

じしん‐ぎ【時辰儀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 時計。時辰標。
    1. [初出の実例]「旦を待つ忠臣も、陰を惜む学士も、かくべからざるものは、時辰儀になんありける」(出典:西洋時計便覧(1870)〈柳河春三〉)
  3. 温度気圧変化などの影響を受けることがきわめて少ない正確な携帯用時計。天文観測や航海などに用いる。クロノメーター。経線儀。〔五国対照兵語字書(1881)〕

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世界大百科事典(旧版)内の時辰儀の言及

【クロノメーター】より

…経線儀,時辰儀ともいう。海上で船の位置,とくに経度を測定するためには正確な時刻が必要なことから発達した高精度の機械式ぜんまい時計。…

【時計】より

…時打ち装置をもつこの時代の時計は自鳴鐘と呼ばれた。時辰儀,土圭なども時計の古い呼名である。
【時計の歴史】

[時を測るくふう]
 時計の発達は人間社会,科学技術の発達と深い関係をもっており,とくに各時代とも時刻制度との関連がきわめて強い。…

※「時辰儀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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