(読み)カイ

デジタル大辞泉 「晦」の意味・読み・例文・類語

かい【晦】[漢字項目]

人名用漢字] [音]カイ(クヮイ)(漢) [訓]つごもり くらい くらます
月の末日。「晦朔かいさく
月が出ず、暗い。「晦冥
よくわからない。「晦渋
人に知られない。くらます。「韜晦とうかい
難読晦日みそか

つ‐ごもり【×晦/晦日】

《「つきごも(月隠)り」の音変化。月が隠れて見えない意から》
月の最後の日。みそか。
陰暦で、月の下旬のほぼ10日間。
富士の山を見れば、五月の―に、雪いと白う降れり」〈伊勢・九〉
[類語]みそか

つもごり【×晦/晦日】

つごもり」の音変化。
「こちゃ初午より―はどうせうやら、たんと払ひがある」〈洒・風流裸人形〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「晦」の意味・読み・例文・類語

かい クヮイ【晦】

〘名〙
① 日月の光がなく、空が暗いこと。やみ。くらがり。
集義和書(1676頃)一一「晦(クヮイ)に嚮て入て宴息するなり」
物事がはっきりしないこと。
侏儒言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉「顕にして晦(クヮイ)肯定にして否定とは」
③ (月が出ないため暗いところから) 陰暦の月末の日。みそか。つごもり。晦日。〔春秋左伝‐成公一六年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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