暁月(読み)ギョウゲツ

デジタル大辞泉 「暁月」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐げつ〔ゲウ‐〕【暁月】

明け方の月。
「―将に遠山に没せんとす」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「暁月」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐げつゲウ‥【暁月】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「きょうげつ」とも ) 明け方の月。有明の月。
    1. [初出の実例]「秋風驚桂殿、暁月照蘭台」(出典文華秀麗集(818)中・長門怨〈嵯峨天皇〉)
    2. 「雲頭艷々として、暁(ケウ)月の海を出るに異ならず」(出典:太平記(14C後)三七)
    3. [その他の文献]〔沈佺期‐夜宿七盤嶺詩〕

あかつき‐づき【暁月】

  1. 〘 名詞 〙 暁に空に見える月。明け方の月。有明月残月。あかときづき。
    1. [初出の実例]「雲にあふあかつき月にもれいでてひとりくまなき鐘の音かな〈後柏原院〉」(出典:続撰吟(1540‐41頃か)五)

あかとき‐づき【暁月】

  1. 〘 名詞 〙 「あかつきづき」の古形
    1. [初出の実例]「さ夜更けて暁月に影見えて鳴くほととぎす聞けばなつかし」(出典:万葉集(8C後)一九・四一八一)

ぎょうげつゲウゲツ【暁月】

  1. 鎌倉後期の狂歌師。本名冷泉為守藤原為家の子。為相の弟。母は阿仏尼。はじめすぐれた和歌を作ったが、のち清水寺の僧となり、狂歌専念。「酒百首」「蟻百首」がある。文永二~嘉暦三年(一二六五‐一三二八

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普及版 字通 「暁月」の読み・字形・画数・意味

【暁月】ぎよう(げう)げつ

明けがたの月。唐・沈期〔夜、七盤嶺に宿す〕詩 曉(まど)に臨みてく 天河に入つて低し

字通「暁」の項目を見る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「暁月」の解説

暁月 ぎょうげつ

冷泉為守(れいぜい-ためもり)

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