暗香(読み)アンコウ

デジタル大辞泉 「暗香」の意味・読み・例文・類語

あん‐こう〔‐カウ〕【暗香】

どこからともなくにおってくる香り。やみに漂う花の香り。多く詩などで梅の香りをいう。

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精選版 日本国語大辞典 「暗香」の意味・読み・例文・類語

あん‐こう‥カウ【暗香】

  1. 〘 名詞 〙 どこからともなく匂う花などの香り。やみの中でもそれとわかる香気詩語で、特に梅の香にいうことが多い。あんきょう。
    1. [初出の実例]「半夜伝衣親入得、暗香牕外月華浮 梅室」(出典:了幻集(1392頃))
    2. 「此の楼台此の水晶簾の内より出た暗香だぞ」(出典:報恩録(1474)下)
    3. [その他の文献]〔元稹‐三月二十四日夜対桐花詩〕

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普及版 字通 「暗香」の読み・字形・画数・意味

【暗香】あんこう(かう)

それとなく漂う香。宋・林逋〔山園小梅、二首、一〕詩 疎影斜して、水淺 香、動して、

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