暴風(読み)ボウフウ

デジタル大辞泉 「暴風」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ふう【暴風】

荒く激しい風。災害をもたらす強い風。あらし。
風速が毎秒24.5~28.4メートルで、風力階級10の風。また、風力階級10を全強風といい、11をさしていうこともある。
[類語]強風大風烈風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風突風疾風はやて颶風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

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精選版 日本国語大辞典 「暴風」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ふう【暴風】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あらあらしく吹く風。荒れ狂う風。また、急に吹きつのる風。あらし。
    1. [初出の実例]「唐国僧道璿、随船泛海、及于中路、忽遭暴風、波濤注日、陰迷天」(出典:南天竺波羅門僧正碑并序‐神護景雲四年(770)四月二一日)
    2. 「人生百歳も只暴風の吹過が如きぞ」(出典:四河入海(17C前)二一)
    3. [その他の文献]〔礼記‐月令〕
  3. 気象で、風力階級一〇の風。風速が毎秒二四・五メートルから二八・四メートルの間の風をいう。

あら‐しま【暴風】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あらしまかぜ(暴風)」の略 ) =あからしまかぜ(暴風)
    1. [初出の実例]「追々気も平ぎ暴風(アラシマ)の難もなく」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉二)

あらしま‐かぜ【暴風】

  1. 〘 名詞 〙あからしまかぜ(暴風)
    1. [初出の実例]「海中に至るに暴風(アラシマカゼ)忽に起りて」(出典:日本書紀(720)景行四〇年是歳(穂久邇文庫本訓))

あかしま‐かぜ【暴風】

  1. 〘 名詞 〙あからしまかぜ(暴風)
    1. [初出の実例]「乃ち海中に至て暴風(アカシマカゼ)忽に起る」(出典:日本書紀(720)景行四〇年是歳(寛文版訓))

あからしま‐かぜ【暴風】

  1. 〘 名詞 〙 暴風。はやて。はやち。あかしまかぜ。あらしまかぜ。
    1. [初出の実例]「暴風 安加良之末加世」(出典:水戸本丙日本紀私記(1678))

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百科事典マイペディア 「暴風」の意味・わかりやすい解説

暴風【ぼうふう】

一般には激しく強い風。気象学上ではビューフォート風力階級の10を暴風といい,風速は毎秒24.5〜28.4m。気象警報では風速20m/s以上が予想されるとき暴風雨・暴風雪警報が出される。日本付近の暴風の主たる原因としては台風,春・秋のころ日本付近を通過する発達した温帯低気圧,冬の季節風の三つがあげられる。なお,風力階級10を全強風,11を暴風ということもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「暴風」の意味・わかりやすい解説

暴風
ぼうふう
storm

一般に非常に強い風のこと。予報用語としては暴風警報基準以上の風のことだが,警報の基準は地域ごとに異なり,10分間風速がおおむね 18~25m/sである。なお,海上暴風警報は風速が 24.5~28.5m/sであり,台風の暴風域は風速が 25m/s以上である。

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普及版 字通 「暴風」の読み・字形・画数・意味

【暴風】ぼうふう

大あらし。

字通「暴」の項目を見る

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