曰物(読み)いわくもの

精選版 日本国語大辞典 「曰物」の意味・読み・例文・類語

いわく‐もの いはく‥【曰物】

〘名〙
歌舞伎衣装で、特別の仕掛けがあるもの。表と裏と両方着られるもの、出血のさまを見せる仕掛けのあるものなど。
② いわく因縁のあるもの。特に、よくない前歴を有する人。
※落語・たらちめ(1894)〈四代目橘家円喬〉「『何か因縁者(イワクモノ)ぢゃア有りませんかい』『因縁者(イハクモノ)てへのは…』『疵が有りゃア為ないかへ』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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