替花伝秘書(かわりはなでんひしょ)(読み)かわりはなでんひしょ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

替花伝秘書(かわりはなでんひしょ)
かわりはなでんひしょ

いけ花伝書。1冊。高橋清兵衛(せいべえ)版行。1661年(寛文1)に刊行された。本文は12か月の花のこと、尋常な立花(りっか)の条文17条が収められている。内容は主として心(しん)(真)と下草花材の取り合わせについて述べ、和歌を添えてその意味を解いたものがあり、その図版から寛文(かんぶん)(1661~73)当時のいけ花と時代の風俗の状況がうかがわれておもしろい。刊記の違う後刷り本と改版本もある。

[北條明直]

『華道沿革研究会編『花道古書集成』第1巻(1970・思文閣)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android