デジタル大辞泉 「最後」の意味・読み・例文・類語 さい‐ご【最後】 1 物事のいちばんあと、または後ろ。いちばん終わり。最終。「最後の力を振り絞る」「列の最後に並ぶ」「最後の最後まであきらめない」「学生生活の最後を飾る」⇔最初。2 (「…たら最後」「…が最後」の形で)それで終わりで、あとはどうにもならない意を表す。一度…したら、それっきり。「走りだしたら最後、止まらない」「食いついたが最後、離れない」3 ⇒最期さいご[類語](1)終わり・終しまい・最終・終極・究極・終局・終末・掉尾とうび・ちょうび・大尾たいび・結び・限り・どん詰まり・大詰め・土壇場どたんば・幕切れ・ラスト・フィナーレ・フィニッシュ(順序、列などの最後)尻しり・けつ・殿しんがり・どん尻じり・最後尾・末尾・末 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「最後」の意味・読み・例文・類語 さい‐ご【最後】 〘 名詞 〙① 物事のいちばん終わり。最終。終末。[初出の実例]「㝡後船無二乗者一」(出典:古事談(1212‐15頃)三)「けふを最後、只今かぎりの別なれば、ゆくもとどまるも、たがゐに袖をぞぬらしける」(出典:平家物語(13C前)七)[その他の文献]〔後漢書‐張禹伝〕② =さいご(最期)[初出の実例]「其の女㝡後(さいご)に法花経を読み奉て失にければ」(出典:今昔物語集(1120頃か)三一)③ 空間的にいちばん後ろ。[初出の実例]「小太郎は年最長じたれば、己れは最後の方に乗り、前に孫太郎を乗せ」(出典:日本読本(1887)〈新保磐次〉四)④ ( それをしたらそれですべて終わりの意。「…が最後」「…たら最後」などの形で、仮定や事実を述べる句に付いて、次に述べる事態との区切りを強調する ) 一旦…したら、それきり。…したらそれからは…。百年目。[初出の実例]「西口の質屋へもたしてやるが、置くとさいごに流れの身こそ悲しけれと」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)二)「我々の自己欺瞞は一たび恋愛に陥ったが最後、最も完全に行はれるのである」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉鼻) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例