月例経済報告(読み)ゲツレイケイザイホウコク

デジタル大辞泉 「月例経済報告」の意味・読み・例文・類語

げつれい‐けいざいほうこく【月例経済報告】

景気に関する政府の公式見解を示す報告書。内閣府景気動向指数に基づいて月次で取りまとめ、経済財政政策担当大臣関係閣僚会議に提出し、了承を経て公表される。冒頭基調判断の部分で経済全般を総括的に評価し、個人消費設備投資・住宅建設・公共投資輸出輸入貿易・サービス収支・企業収益・雇用などの個別要素の動向についても言及する。基調判断部分では「弱含んでいる」「改善に足踏みがみられる」「持ち直しの動きがみられる」など独特の表現が用いられ、前月からの変化に注目が集まる。

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共同通信ニュース用語解説 「月例経済報告」の解説

月例経済報告

景気に対する政府の公式見解を示す報告書。内閣府が毎月作成し、関係閣僚会議に提出する。個人消費や物価、設備投資、生産輸出入など幅広い指標に基づき、国内と世界の経済情勢を総括する。基調判断には「悪化」「足踏み」「持ち直し」「回復」といった表現を使う。経済財政運営とも関連するため、政権の政治的意図が働きやすいとの指摘もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「月例経済報告」の意味・わかりやすい解説

月例経済報告
げつれいけいざいほうこく

政府が毎月発表している景気に関する政府統一見解。景気の全体状況を示す基調判断のほか、国内総生産(GDP)、消費、設備投資、住宅投資、公共投資、輸出入、企業収益、生産、雇用、物価、海外情勢などからなっており、公表時点の日本経済を取り巻く動向がわかるようになっている。政府は直近の基調判断に基づき、経済対策などを実施、日本銀行に適切な金融政策をとるよう要請することもある。月例経済報告関係閣僚会議に経済財政政策担当大臣が原案を提出して説明し、政府公式見解となる。同会議には閣僚のほか、政権与党幹部、日本銀行総裁も出席する。

[編集部]

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