月日貝・海鏡(読み)つきひがい

精選版 日本国語大辞典 「月日貝・海鏡」の意味・読み・例文・類語

つきひ‐がい ‥がひ【月日貝・海鏡】

〘名〙 イタヤガイ科の二枚貝。房総半島から九州にかけての水深一〇~八〇メートルの細砂底にすむ。殻長約一〇センチメートルの円形で、殻頂に耳状の小さな隆起がある。殻は薄く、ふくらみも弱い。外観はなめらかで、つやがあって美しい。殻の表面の色は左右で異なり、色彩対照を月と太陽になぞらえてこの名がある。殻の開閉によって海水をはき、反動で跳躍する。肉は淡黄色で一個の大きな貝柱がある。肉は食用に、殻は細工物に用いる。《季・春》
※雑俳・よざくら(1706)「七日ほど此浜に居て月日貝

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