月花(読み)ツキハナ

デジタル大辞泉 「月花」の意味・読み・例文・類語

つき‐はな【月花】

月と花。また、それらに代表される風雅物事
「―はさらなり、風のみこそ、人に心はつくめれ」〈徒然・二一〉
賞翫しょうがんしたり寵愛ちょうあいしたりするもののたとえ。
「その女はひとり娘にて、日頃―と寵愛せしに」〈浮・男色大鑑・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「月花」の意味・読み・例文・類語

つき‐はな【月花】

〘名〙
① 月と花。また、月・花に代表される風雅な物事。
撰集抄(1250)六「月花のなさけもはてもあらばこそと」
筑波問答(1357‐72頃)「万葉よりぞ、ただ月花に対したる歌はおほく詠じ侍る」
② 非常に寵愛・賞翫するもののたとえ。
浮世草子・男色大鑑(1687)六「其女はひとり娘にて、日比月花と寵愛せしに」

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