有本村(読み)ありもとむら

日本歴史地名大系 「有本村」の解説

有本村
ありもとむら

[現在地名]和歌山市有本・中之島なかのしま

名草なくさ郡に属し、紀ノ川南岸にある。西と南は中野島なかのしま村、東は加納かのう村。南境を大和街道(大坂街道)が走り、地蔵辻じぞうのつじ中野島村に入る。中世この一帯は有本郷であったが、「続風土記」は紀ノ川の河道の変動で同郷は一度は絶え、北有本郷の故地に慶長(一五九六―一六一五)の頃から移住して村が興ったと記す。比較的狭い村域にもかかわらず、水利や地形、城下に近く街道沿いであることなどの条件に恵まれ、慶長検地高目録では高九四七石余の大村。宮組に属し、「続風土記」では家数一〇七、人数四八三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android