デジタル大辞泉
「有空中」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
う‐くう‐ちゅう【有空中】
〘名〙 仏語。法相宗で説く、
釈迦一代の
教説の
教判。有教、空教、中
道教の
略称。釈迦は、まず
凡夫や
異教徒の
我執(がしゅう)を正すために
阿含経(あごんきょう)などを説いて、法(もの、存在)は実在するが我
(が)は実在しないと教え、次に、法の実在性をも否定して、いっさいが空であることを説くために
般若経(はんにゃきょう)などを説き、最後に実在するかしないかにとらわれること自体を正すために、解深密教
(げじんみっきょう)などを説いて
中道を示した。最後の中道教を最もすぐれたものとする。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報