有限り(読み)あるかぎり

精選版 日本国語大辞典 「有限り」の意味・読み・例文・類語

ある【有】 限(かぎ)

① 残らず全部。ありったけ。ありきり。あらんかぎり。
※竹取(9C末‐10C初)「殿の内の絹、綿、銭など、ある限りとり出でて添へて遣はす」
② その場に居合わせた人が皆。全員
※枕(10C終)三「走り打ちて逃ぐれば、あるかぎり笑ふ」
③ 生きている間。
蜻蛉(974頃)上「女(め)親といふ人、あるかぎりはありけるを、久しうわづらひて、〈略〉空しくなりぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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