有頂天外(読み)うちょうてんがい

精選版 日本国語大辞典 「有頂天外」の意味・読み・例文・類語

うちょうてん‐がい ウチャウグヮイ【有頂天外】

〘名〙 有頂天の外。たいそう夢中になり、われを忘れることをいうのに用いる。
※諷誡京わらんべ(1886)〈坪内逍遙〉一「嫣然(にっこり)として一度笑みたまへば、看る者たちどころに魂とろけて、有頂天外(ウチャウテングヮイ)にたちいづべく」

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四字熟語を知る辞典 「有頂天外」の解説

有頂天外

有頂天の外。たいそう夢中になり、われを忘れることをいうのに用いる。

[使用例] 嫣然にっこりとして一度笑みたまえば、みる者たちどころに魂とろけて、有頂天外にたちいずべく[坪内逍遙*諷誡京わらんべ|1886]

[使用例] へその方を住み家として魂がいつの間にか有頂天外へ宿替えをすれば[二葉亭四迷浮雲|1887~89]

[解説] 「有頂天」を強調した語。「有頂天」は仏教で、生きものがりんするさんがい最上位の天をいい、登りつめ、大喜びして無我夢中になることの形容に用います。

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