有馬山・有間山(読み)ありまやま

精選版 日本国語大辞典 「有馬山・有間山」の意味・読み・例文・類語

ありま‐やま【有馬山・有間山】

[1] 有馬温泉付近の山々の総称古歌に多く詠まれ、歌枕一つ
万葉(8C後)三・四六〇「嘆きつつ我が泣く涙有間山(ありまやま)雲居たなびき雨に降りきや」
[2] 〘名〙
① 「有馬」に「あり」をかけて、単に「ある」の意にいう、しゃれ。
黄表紙・啌多雁取帳(1783)「今時のけいせいにまことなしとはうそさ、まこともすこしはありま山」
② 「無し」というのを忌んでいい、かつ、そのしゃれとする。
滑稽本・世中貧福論(1812‐22)後「誠にかたじけありま山、いなとは申さず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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