服部池(読み)はつとりいけ

日本歴史地名大系 「服部池」の解説

服部池
はつとりいけ

[現在地名]福山市駅家町法成寺

水野氏時代西法成寺にしほうじようじ村に築造された灌漑用水池。「西備名区」は「服部池と云ふは、服部四郷の流水一円に此池に入る故なり」と記す。福山藩領内第一の大池で、服部大池ともよばれた。完成当時面積は一〇万八千余坪(約三五・七ヘクタール)あって、池下に位置する二〇ヵ村の水田用水をまかなっていた。

「備陽六郡志」に載せる西法成寺村庄屋倉田伝内の覚書に「大池出来之時分、水野美作守様御代、寛永二十年未十月十六日より御普請被仰付、安那・品治・深津・沼隈・小田後月甲奴神石芦田、右九郡之人足不残御寄、正保二年酉十月迄に御普請成就仕候、大池御見立御築被成候」とあって築造経緯が知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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