望湖神社(読み)ぼうこじんじや

日本歴史地名大系 「望湖神社」の解説

望湖神社
ぼうこじんじや

[現在地名]能登川町能登川 能登川

明神下みようじんした鎮座。もと伊庭いば荘の産土神の一つで、古くは多武たぶ大明神と称し、伊庭の北、古大明神の地にあったという(寛政二年「鎮座由来記」大浜神社蔵)祭神は藤原鎌足。建久四年(一一九三)四月、大和多武峯とうのみね(現奈良県桜井市)から当地に遷座されたといい(大浜神社文書)、また伊庭に藤原氏の所領があり、鎌足公や淡海公(不比等)らが釣糸を垂れた地という由緒を伝える。棟札によれば、慶長六年(一六〇一)一二月徳永寿昌により現在地に移され、元禄四年(一六九一)幕府代官金丸又左衛門のとき社殿改築、天保四年(一八三三)修造を加えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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