朝雲暮雨(読み)チョウウンボウ

デジタル大辞泉 「朝雲暮雨」の意味・読み・例文・類語

ちょううん‐ぼう〔テウウン‐〕【朝雲暮雨】

の懐王が夢の中で契りを交わした神女が、朝には雲に、夕暮れには雨になると言ったという、宋玉「高唐賦」などにみえる故事から》男女の堅い契り。→巫山ふざんの雲雨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「朝雲暮雨」の意味・読み・例文・類語

ちょううん‐ぼう テウウン‥【朝雲暮雨】

〘名〙
① 朝の雲と夕方の雨。
※俳諧・芭蕉翁反古文(花屋日記)(1810)上「日日朝雲暮雨の間もおかず、山水野鳥のこゑもすてたまはず」
② (中国、楚の懐王が高唐に遊び、夢で神女と契ったことをうたった宋玉の「高唐賦」の「妾在巫山之陽、高丘之岨、旦為朝雲、暮為行雨、朝朝暮暮陽台之下」から) 男女の堅い契り。
江戸繁昌記(1832‐36)五「朝雲暮雨、楚夢幾番、一日の商買、算数し遑あらず」

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