朝鮮中央放送(読み)ちょうせんちゅうおうほうそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「朝鮮中央放送」の意味・わかりやすい解説

朝鮮中央放送
ちょうせんちゅうおうほうそう

北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)の国営ラジオ局。英語名の略称はKCBS(Korean Central Broadcasting Station)。朝鮮労働党や北朝鮮の立場を代弁する内容を放送し、インターバル・シグナル(ラジオ局を識別する目的で流す音楽等のこと)に北朝鮮国家「愛国歌」が採用されているほか、放送開始時には「金日成(キムイルソン)将軍の歌」や「金正日(キムジョンイル)将軍の歌」も流される。朝鮮語による国際放送「平壌(ピョンヤン)放送」、日本語を含む外国語による国際放送「朝鮮(チョソン)の声放送」(Voice of Korea)も担当している。2001年以前まで後者も「平壌放送」と称していた。朝鮮労働党宣伝扇動部の管理下にある朝鮮中央放送委員会が運営しており、北朝鮮の対内外宣伝を担っている。

[礒﨑敦仁 2020年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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