木戸日記(読み)きどにっき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「木戸日記」の意味・わかりやすい解説

木戸日記
きどにっき

木戸孝允(たかよし)の孫で1940~45年(昭和15~20)の期間に内大臣地位にあった木戸幸一(こういち)の日記。内大臣秘書官長となった1930年(昭和5)から敗戦後に極東国際軍事裁判(東京裁判)の被告として巣鴨(すがも)拘置所に収容されていた48年(昭和23)までの日記が上下2巻、および「東京裁判期」の全3巻(1966~80・東京大学出版会)として公刊されている。敗戦までの分は東京裁判に際し木戸本人によって証拠書類として提出された。当時宮中グループの一員として支配層の中枢にいた彼の日記には、政治史上の重要な記録が含まれている。

[赤澤史朗]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android