朝日日本歴史人物事典 「木村熊二」の解説
木村熊二
生年:弘化2.1.25(1845.3.3)
牧師,教育家。出石藩(兵庫県)儒臣桜井石門(一太郎)の次男。聖堂都講木村琶山の養子となり,昌平坂学問所に学ぶ。田口卯吉の姉鐙と結婚。明治3(1870)年森有礼に従い渡米,ホープカレッジ,ニューブルンスウィック神学校で学び,牧師資格を取得,15年帰国す。18年明治女学校を,26年信州に小諸義塾を開き,キリスト教伝道のかたわら青年子女の教育,果樹栽培指導などに尽力貢献した。その地道な伝道,教育に一生を献げた人となりは,『資料木村熊二日記』(東京女子大学比較文化研究所)からもうかがえる。
(下山孃子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報