木練(読み)きねり

精選版 日本国語大辞典 「木練」の意味・読み・例文・類語

き‐ねり【木練】

〘名〙
果実が木になったままで十分に成熟すること。こねり。
② 「きねりがき(木練柿)」の略。
大乗院寺社雑事記‐文明元年(1469)八月七日「興弘木練一籠進之」

こ‐ねり【木練】

〘名〙
① 「こねりがき(木練柿)①」の略。《季・秋》 〔名語記(1275)〕
② 「こねりがき(木練柿)②」の略。〔本朝食鑑(1697)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の木練の言及

【カキ(柿)】より

…未熟の果実から渋を採るため栽培された。【山崎 敬】
[料理]
 木になったまま完熟させた果実は,熟柿,木ざわし,木練(こねり)などと呼び,しばしば宴会の献立に用いられた。室町期の故実書には,不用意に食べると中から汁がとび出すから注意せよといった心得が書かれている。…

※「木練」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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