末子(読み)ばっし

精選版 日本国語大辞典 「末子」の意味・読み・例文・類語

ばっ‐し【末子】

〘名〙 すえの子。すえっこ。まっし。
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「はるかの末子(バッシ)為朝冠者こそ、鎮西にてそだちたるものにて候が」
太平記(14C後)三五「泰時は三四番めの末子(バッシ)の分限程少く取られけれ共」

すえ‐こ すゑ‥【末子】

〘名〙 最後に生まれた子。ばっし。まっし。すえっこ。季子(きし)
帰省(1890)〈宮崎湖処子〉四「渠は実に吾家に於ける季子(スヱコ)なる故に、長兄の如く父に愛せられたり」

すえっ‐こ すゑっ‥【末子】

〘名〙 「すえこ(末子)」の変化した語。
※妻(1908‐09)〈田山花袋〉一「季子(スヱッコ)はああも可愛もんかと思ふよ」

まっ‐し【末子】

〘名〙 最後に生まれた子。ばっし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「末子」の意味・読み・例文・類語

まっ‐し【末子】

最後に生まれた子。すえっこ。ばっし。⇔長子

すえ‐こ〔すゑ‐〕【末子】

末っ子」に同じ。

ばっ‐し【末子】

まっし(末子)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android