末広神社(読み)すえひろじんじや

日本歴史地名大系 「末広神社」の解説

末広神社
すえひろじんじや

[現在地名]玖珠町森 伏原

末広山に鎮座。江戸時代は三島みしま宮などと称した。旧県社。祭神大山祇大神・天御中主神。慶長六年(一六〇一)森藩主来島康親が伊予三島神社の分霊を勧請し、同藩の守護神としたのに始まるというが(天保六年「三島宮縁起略記」社蔵文書など)、天和四年(一六八四)三代藩主通清が社殿を建てて勧請、元禄元年(一六八八)拝殿を補修、寛保三年(一七四三)に五代藩主光通が再び社殿を造営したとする記録もある(「当社造営序」藤野家文書)。文化一〇年(一八一三)の宮の土台石の採取(石垣積み用)をはじめに社殿・社地の整備が進められ、天保二年(一八三一)拝殿(桁行七間・梁行四間・向拝三間付)の棟上があり、同三年には社地南東に茶室栖鳳せいほう楼が完成している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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