本住寺(読み)ほんじゆうじ

日本歴史地名大系 「本住寺」の解説

本住寺
ほんじゆうじ

[現在地名]津島市南本町

延享五年(一七四八)の村絵図には津島村の南部で巡見街道沿いの下構しもがまえの地にある。鷲尾山と号し、真宗大谷派。本尊は阿弥陀如来立像。

慶長年間(一五九六―一六一五)京都の人鷲尾蔵人という者が教如光寿に帰依、剃髪して行西と号し、海西かいさい塩田しおた(現海部郡八開村塩田)に寺を創建した(徇行記)。教如上人画像裏書(当寺蔵)に「慶長十一年丙午八月廿四日、尾州海西郡大須門徒中」とある。大須おおす(現岐阜県羽島市大須)は天正一四年(一五八六)の木曾川大洪水・河道変更、同一七年の濃尾国境変更以後、尾張国中島郡から美濃国中島郡になったが、海西郡ではない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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