本光寺跡(読み)ほんこうじあと

日本歴史地名大系 「本光寺跡」の解説

本光寺跡
ほんこうじあと

北条氏時代に小田原城内に建立された臨済宗大徳寺派の禅刹。鎮城山と号した。開山は箱根早雲そううん寺二世大室宗碩、開基は北条氏康の弟彦九郎為昌(本光寺殿竜淵鉄公大禅定門)創建は天文一六年(一五四七)で、氏康が「相州西郡下中村内上町分百貫文地」を寺領に寄進した(同年九月二一日「北条氏康寺領寄進状」県史三)

本光寺が小田原城内のどこにあったか定かではないが、「為和集」によれば、天文五年一月一三日、冷泉為和を迎えての歌会が行われた彦九郎為昌邸が城内にあることから、あるいは彦九郎没後その邸を寺としたのかもしれない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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