本土神社(読み)ほんどじんじや

日本歴史地名大系 「本土神社」の解説

本土神社
ほんどじんじや

[現在地名]多治見市小田町

土岐川北岸の平坦地にある。道を隔てて西は長福ちようふく寺。祭神猿田彦命・庭津火命。旧郷社。創建の時期は不詳。社伝によれば長瀬ながせ郷を開墾した人々が、伊勢五十鈴いすず川上流の猿田彦さるたひこ大神の分霊を勧請、当地の守護神としたという。社蔵の棟札のうち最古のものは元徳二年(一三三〇)の修復時のもので、勧進として橘重行・藤原頼宗・沙弥道忍らの名がみえる。文明九年(一四七七)一〇月の棟札には大檀那西尾右京亮・長瀬兵庫入道、永正八年(一五一一)四月二八日の棟札にも長瀬源五郎の名が記され、いずれも同社近郷の在地領主とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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