デジタル大辞泉 「本心」の意味・読み・例文・類語 ほん‐しん【本心】 《「ほんじん」とも》1 本当の心。真実の気持ち。「本心を打ち明ける」2 本来あるべき正しい心。良心。「本心に返る」3 たしかな心。正気。「酔って本心を失う」4 本来の性質。うまれつき。「―曲がった釣針に」〈浄・川中島〉[類語]真意・本意・本音・下心・魂胆 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「本心」の意味・読み・例文・類語 ほん‐しん【本心】 〘 名詞 〙 ( 古くは「ほんじん」とも )① 本来もっている正しい心。まごころ。良心。[初出の実例]「彼の女の本心を試みむが為に」(出典:将門記(940頃か))[その他の文献]〔孟子‐告子・上〕② たしかな心。正気。本性。[初出の実例]「酒に酔て本心を失へる故に」(出典:康頼宝物集(1179頃)下)③ うわべだけでない本当の心。真実の気持。[初出の実例]「己れが私を去けて己は我私欲にかって視処で久して本心が露るるぞ」(出典:古文真宝桂林抄(1485頃)坤)④ 本来の性質。うまれつき。もちまえ。[初出の実例]「本心曲がった釣針に」(出典:浄瑠璃・信州川中島合戦(1721)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「本心」の読み・字形・画数・意味 【本心】ほんしん 本来の志。明・劉基〔蘭亭帖に題す〕王右軍(羲之)、濟世の才をきて用ひられず。~山水に放浪するは、抑(そもそ)も豈に其の本心ならんや。に臨んで感痛するは、良(まこと)に以(ゆゑ)るなり。而るに獨り能書を以て後世にせらる。悲しい夫(かな)。字通「本」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報