本意無(読み)ほいない

精選版 日本国語大辞典 「本意無」の意味・読み・例文・類語

ほい‐な・い【本意無】

〘形口〙 ほいな・し 〘形ク〙
もとからの気持意志が達せられずに残念である。
※竹取(9C末‐10C初)「なげかせ奉らぬ程まで侍らで過ぎ別ぬる事、かへすがへすほいなくこそ覚え侍れ」
② 本来あるべきさまではない。
源氏(1001‐14頃)鈴虫富士の峯よりも、けに、くゆりみち出でたるは、ほいなきわざなり」
期待がはずれて、ものたりない。
平家(13C前)三「ほいなかりしは右大将宗盛卿の最愛の北の方にをくれ奉て、大納言大将両職を辞して籠居せられたりし事」
ほいなが・る
〘自ラ四〙
ほいな‐げ
〘形動〙
ほいな‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android