本格小説(読み)ホンカクショウセツ

デジタル大辞泉 「本格小説」の意味・読み・例文・類語

ほんかく‐しょうせつ〔‐セウセツ〕【本格小説】

作者身辺題材を取った心境小説私小説に対して、社会的現実を客観的に描く、作品自体が自立した小説。大正末期に中村武羅夫なかむらむらお提唱

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精選版 日本国語大辞典 「本格小説」の意味・読み・例文・類語

ほんかく‐しょうせつ‥セウセツ【本格小説】

  1. 〘 名詞 〙 作者の身辺に材をとった心境小説に対して、作者が表面に現われずに人間生活や社会を描き、作品の世界がそれ自体として自立している小説。大正末期に中村武羅夫が提唱し、私小説をめぐる論争を呼び起こした。〔本格小説と心境小説と(1924)〕

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