本泊村(読み)ぽんとまりむら

日本歴史地名大系 「本泊村」の解説

本泊村
ぽんとまりむら

[現在地名]利尻りしり利尻富士町鴛泊おしどまり本泊ほんとまり・字富士岬ふじみさき・字大磯おおいそ

明治一一年(一八七八)一〇月に成立し、同三五年まで存続した利尻郡の村。近世リイシリ場所の中心地で、田草川伝次郎「西蝦夷地日記」によれば「トノトマリ」に運上屋一軒・板蔵五軒・茅蔵三軒・夷家六軒があった。ただし「不残当夏異国人焼払」とある。明治二年から四年まで常陸水戸藩の分領となり、同藩の会所が置かれた(利尻富士町史)。一般漁民の自由漁業が奨励され、明治四年八月八六坪と五四坪の宅地が割渡された。翌五年九月に小林定平は「ヲトントマリ」(現大磯)家屋を建てている(同一一年「地価創定受書」道立文書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android