本瓦ぶき(読み)ほんがわらぶき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本瓦ぶき」の意味・わかりやすい解説

本瓦ぶき
ほんがわらぶき

瓦ぶき屋根一種平瓦 (断面が湾曲した矩形の瓦) と丸瓦 (断面が半円状の瓦) とを交互に並べてふいた屋根,またはそのふき方。飛鳥時代寺院建築の技術として中国から輸入されたもの。まず平瓦を並べてふき,その継ぎ目に丸瓦をかぶせてふく。丸瓦は普通は半円筒形であるが,上を細く下を太くして重ねてふくものを行基 (ぎょうき) ぶきという。のちに平瓦と丸瓦を一体として加工された桟瓦 (さんがわら。隅に切込みのある瓦) が江戸時代初期に発明され,一般に広く使用されるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android