本願誇り(読み)ほんがんぼこり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本願誇り」の意味・わかりやすい解説

本願誇り
ほんがんぼこり

親鸞言葉もとにして,異端を歎いた『歎異鈔』第 13条に出てくる語。弥陀本願に不思議な力がそなわっているからといって,悪を恐れずにふるまうこと。『歎異鈔』の作者は,この本願誇りでは浄土に往生できないというのは,弥陀の本願を疑うものであると批判している。

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世界大百科事典(旧版)内の本願誇りの言及

【本願】より

…また弥陀を,本願によってはかりしれない功徳をつんでいるとみて,本願功徳聚(くどくじゆ)とたたえる。本願は衆生を浄土によぶ弥陀の勅命だとして,本願招換の勅命と称することがあり,信者が弥陀の本願のはたらきにあまえてつけあがることを本願誇りという。このほか,仏像・堂塔などをつくり,法会などを催す発起人を本願ということがあるが,これは本願主(ほんがんしゆ)を本願と略称しているのである。…

※「本願誇り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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