札割れ(読み)フダワレ

デジタル大辞泉 「札割れ」の意味・読み・例文・類語

ふだ‐われ【札割れ】

入札で、応募が少ないなどの理由で応札額が予定した入札額に達しないこと。特に、日本銀行金融調節のための公開市場操作を実施する際に、金融機関からの申し込み金額が、日本銀行の入札予定額に達しないこと。また、国債を発行しても引き受け手がなくて売れ残ることにもいう。
[補説]日本銀行の買いオペレーションで札割れが生じた場合は、金融機関に十分な資金があることを表す。平成13年(2001)から始まった量的緩和政策によって頻繁にオペの札割れが生じた。また、平成21年(2009)、その前年から続く世界的不況背景に、日本銀行や日本政策投資銀行コマーシャルペーパーCP)の買い取りを始めたが、市場金利低下によって一時CP買い取りの札割れが生じた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android