朱 熹(読み)しゅき

旺文社世界史事典 三訂版 「朱 熹」の解説

朱 熹
しゅき

1130〜1200
南宋の学者で,宋学(朱子学)の大成者
尤渓県(福建省)生まれ。字 (あざな) は元晦 (げんかい) ・仲晦 (ちゆうかい) ,号は晦庵 (かいあん) 。朱子は尊称。19歳で科挙に合格し,在官50年。白鹿洞 (はくろくどう) 書院を復興し,仏教や老荘の学問にも興味をもち,周敦頤 (しゆうとんい) ,程顥 (ていこう) ・程頤 (ていい) ,張載 (ちようさい) の道学を総合大成したほか,儒学としては空前絶後の思弁哲学・実践倫理を築き,儒学の正統となった。万物根源を理気二元に帰したが,彼の説は理を宇宙の作用と秩序の大根源とする理一元論で,理学とも呼ばれた。代表的著作は『四書集注』『資治通鑑綱目』『近思録』(共著)。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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