朳・柄振(読み)えぶり

精選版 日本国語大辞典 「朳・柄振」の意味・読み・例文・類語

え‐ぶり【朳・柄振】

〘名〙
農具一種。長い柄の先に横板を付けた、くわのような形をしたもの。土塊を砕き、また、地面をならすのに用いたり、穀物などをかき寄せたりする。炭焼きに使うものは金属製で、炭がまから炭をかき出すのに使う。えんぶり。〔十巻本和名抄(934頃)〕
能楽小道具の一種。さお竹の先に板を打ち付けたもので、雪かきの具として用いる。「竹雪」「氷室(ひむろ)」などの曲にシテ、ツレがこれを持って登場する。〔わらんべ草(1660)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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