村田八幡宮(読み)むらたはちまんぐう

日本歴史地名大系 「村田八幡宮」の解説

村田八幡宮
むらたはちまんぐう

[現在地名]鳥栖市村田町

村田町の高台に鎮座する八幡神社。祭神は応神天皇・玉依姫命・筒男命・菅原道真・豊玉彦命・保食神。旧村社。

宝永三年(一七〇六)の記録と推定される村田八幡神社縁起写によれば、もと江島えじま村に豊前国宇佐(現大分県宇佐市)より勧請してあったものを天文年間(一五三二―五五)村田石見なるものが霊験を感じて領主筑紫惟門に言上して現在地に遷座。天正一四年(一五八六)島津勢による勝尾かつのお城攻めの折戦火にかかって焼亡したという。寛文年間(一六六一―七三)に社殿再興。

最初の勧請は、おそらく宇佐うさ八幡宮領村田別符成立の時期すなわち応徳二年(一〇八五)から保安四年(一一二三)頃と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android