杜工部(読み)とこうぶ

世界大百科事典(旧版)内の杜工部の言及

【杜甫】より

…戦乱の続く中で生活に窮した彼は,759年(乾元2)官を捨てて四川に赴き,節度使厳武の保護の下で成都西郊の浣花(かんか)草堂に隠れ住んだ。その生涯中最も幸福で安定した時期で,このころ厳武の推薦で中央政府の役職工部員外郎の肩書を得,後世杜工部とも呼ばれるようになる。しかし厳武の死後,政情が不安定になったため,四川を離れ,以後現在の湖北・湖南両省一帯を漂泊し,770年(大暦5)湘江の舟中で病没した。…

※「杜工部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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