杣中村(読み)そまなかむら

日本歴史地名大系 「杣中村」の解説

杣中村
そまなかむら

[現在地名]水口町杣中

北東を杣川が北流し、西は牛飼うしかい村、南は山上やまがみ村。中世池原杣いけがはらそま庄に属し、村名はその中村であったことによると伝える。中村の名は当地鎮座の八坂神社の慶長一四年(一六〇九)棟札銘などにみえるのが早い。正保郷帳では高六一五石余、ほか銭一二五文、慶安二年書上では田四〇〇石余・畑屋敷二五石余・永荒川成一八八石余。元禄郷帳では高四三三石余。領主変遷氏河原うじかわら村と同じ。

正徳二年(一七一二)の村明細帳(杣中区有文書)によれば田二六町四反余・畑四町八反余で、高四三三石余(うち六五石余は大工引高)、家数七七、本百姓三九(うち山伏一・油屋二)・半百姓三〇(うち山伏一・油屋四)・水呑八(うち山伏一・紺屋一)、男一七三(うち陰陽師一)・女一六一(うち神子二)・僧二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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