イタリアの詩人クアジーモドの反戦詩集。1947年刊。前年『異国の足に心を踏まれて』と題され私家版で回覧されていた詩集に2編を加え、評論家カルロ・ボーの長い序文をつけてモンダドーリ社から刊行された。第二次世界大戦末期の反ファシズム闘争の渦中で、抵抗運動者が次々に処刑されていく場景などを歌った叙事・叙情詩20編を収めている。すべての詩が沈黙した戦火のなかで、歴史の証言者としての責務を果たしたこの詩集の功績により、クアジーモドは1959年ノーベル文学賞を受賞した。詩集のタイトルは、同名の詩の第1行「来る日も来る日も、呪(のろ)われた言葉と血と」に由来している。
[河島英昭]
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