東京市史稿(読み)とうきようししこう

日本歴史地名大系 「東京市史稿」の解説

東京市史稿
とうきようししこう

解説 明治四四年東京市によって開始され、現在も東京都によって引継がれている編纂事業の成果物。旧東京市域に関する史料について江戸開府以前から明治末年に至るまでを対象に、皇城篇・市街篇・変災篇・上水篇・救済篇・港湾篇・遊園篇・宗教篇・産業篇・橋梁篇に分け、編年式に配列している。市街篇・産業篇は現在も刊行中。なお、編年目録や事項別目録が刊行されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「東京市史稿」の解説

東京市史稿
とうきょうししこう

東京市および東京都刊行の編年体史料集。市制特例廃止により東京市が自治体として歩み始めた1901年(明治34)東京市史編纂事業が始まる。07年,市史編纂方針が確定。都市発達の大勢を把握するため維新前から記述し,全体を15編,第1編の総記を通史,第2編以下の各記を部分史とし,各記から編纂に着手した。11年に皇城編第1が刊行され,第2次大戦中を除き,現在も継続している。2014年(平成26)度までの刊行状況は次のとおり。皇城編5巻,御墓地編1巻,港湾編5巻,遊園編7巻,変災編5巻,上水編4巻,宗教編3巻,橋梁編2巻,救済編4巻,市街編87巻,産業編55巻の11編178巻。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報